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2009.02.17 ゆりむん(1)
090215yurimun01
【ゆりむん】 漂着物
 島の海岸線には多くの”ゆりむん”(漂着物)が打ち上がります。
 昨今問題となっている大陸からのプラスチックごみや医療廃棄物などの漂着ごみはいただけませんが、その昔ゆりむんは遥かネリヤ・カナヤからの贈り物でした。
 流木等はサイズによって建築材や薪として利用される他、浮き玉やロープ類は漁具の材料として利用価値が高く、台風や季節風の吹いた後は先を競って海岸を散策しました。
 一見無秩序に見えるゆりむん拾いですがいくつか暗黙のルールがあります。
 その一つは「海岸に横たわって(平行に)打ち上がったゆりむんは持ち帰ってよいが、頭から(垂直に)打ち上がったゆりむんには”まぶり”(魂)が留まっているので決して持ち帰ってはいけない。」というものです。(写真はゆりむんの宝庫大和村ヒエン浜です)


 昭和19年8月、太平洋戦争の最中に沖縄から鹿児島へ向かっていた学童疎開船対馬丸がアメリカ軍潜水艦の魚雷攻撃を受けトカラ列島悪石島沖で沈没しました。
 1,500名もの人々が死亡するという海難史上最悪の大惨事です。
 奄美大島には多くの遺体が漂着し、なかでも北向に広がる宇検村の船越海岸には累々と遺体が流れ着き”肉の海”と化したと言われています。
 多くの遺体が横たわって漂着するなか、1体だけ頭から打ち上がった子供の遺体があったそうです。
 それを見た村人は「まだまぶりが残っている(生きている)に違いない。」と駆け寄るとかすかに呼吸をしており、村人によって少年は救出され一命を取り留めたとのことです(宇検村誌?と安渓先生から聞いた話です)。
 今でも、ゆりむんを手に取ってそのたどり着いた経緯や人間の思いを想像すると”まぶり”の存在を感じることがあります。
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