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2010.05.22 かしゃ(2)
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【かしゃ】 ゲットウ・クマタケラン(植物名)
 “さねん”、“むちがしゃ”とも呼ばれるショウガ科ハナミョウガ属の常緑多年草です。
総じて“かしゃ”と呼ばれるゲットウとクマタケランですが、前者は大きな房状の花を下向きに咲かせるのに対し、後者は直立した花枝から小さな花を上向きに咲かせます。
 また、近種に観賞用の“花ざねん”(キフゲットウ)や、野生種の“糞ざねん”(アオノクマタケラン)などがありますが、どれも梅雨時期に清楚な白い花を咲かせ人々の目を楽しませます。



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 以前かしゃ(1)で投稿したのですが、ゲットウとクマタケランの総称として“かしゃ”や“さねん”の呼び名があり、いずれも餅や団子などの食材の包装に使用される・・・そう思っていました。
 奄美大島全体では総じて間違いないと思うし、モノの本にもそう記載されているのですが・・・国直周辺では若干事情が異なるようです
 「うりやサネンあらんど ムチガシャどー。」(これはゲットウではなくクマタケランだよ)とオバは明確に区別していて、さらには「サネンや狭さし 硬さんかなん 餅や包まんど。」(ゲットウは葉幅が狭くて硬いので餅の包装には使わないよ)とダメを押されてしまいました
 そういえば国直で植えられているのはもっぱらクマタケランで、なにより新民謡「島のブルース」を唄うときも「奄美懐かしゃソテツの影で、泣けば揺れますカシャぬ花よー」とサネンをカシャに読み替えて唄います (ウソです)

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【くっかるぬなきてければ、かむぃぬあがりゅん】 季節の諺
 「くっかる(アカショウビン)が鳴きはじめる頃になると、ウミガメが産卵のため海岸に上陸する。」という意味の季節の諺です。
 ウミガメは5~8月の夜間に産卵のため海岸に上陸し、砂浜に50~60センチ程の深さの穴を掘り、100個程の卵を産み落とします。
 ピンポン玉ほどの白い卵は、つい最近までシマンチュのタンパク質の供給源として夏場の食卓を賑わしました。
 沸騰しても固まらない柔らかな殻の一部を噛み切って身をチューチュー吸ったのを憶えています(ザラザラした食感の黄身が美味かった!)。
 以前は多くの人たちが早朝から海岸を散策し、亀の卵を探したものです。
 ウミガメは上陸しても確実に産卵するとは限らず、例え産卵しても数箇所にカモフラージュを施すので卵を探す人々は手に細い1m程の棒を持ち、ウミガメが穴を掘ったと思われる場所を見つけると、”ブスリ、ブスリ”と砂浜に棒を突き刺します。
 お目当ての場所に突き刺すと手ごたえと共に棒には卵と砂がべっとりと絡みつき、容易にお宝を見つけることができました。
 もちろん現在は許可無く亀の卵を掘り起こしたり、持ち帰ったりすることは固く禁じられています。


 「キュルルルー」とアカショウビンの鳴き声が聞こえ始めた5月の朝、「ゆぶぃ かむいぬ たまごなしゃっとー」(昨夜亀が産卵したぞ)と、元ヤクザのタダシ兄から連絡が
 「なん かだろがー!」(兄食べたでしょ)、「あいー かどぅらんどー!」(いやー食べてないよ!)。
 そんなやり取りになったのは兄が自他共に認める大の亀卵好きだから
 以前、青壮年団が海岸で飲んでいる最中にウミガメが上陸し産卵を始めたとき、涙を流しながら卵を産む亀の姿に感動するみんなをよそに兄だけが、「なーっりっくゎ かまちくりり」(少しだけ食べしてくれ)と全員からヒンシュクを買ったことも
 まあ、兄を信じて2ヵ月後、小亀が孵化して海に帰るのを楽しみに待ちましょう ミマモロヤー!

2010.05.03 しゅとぅき
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【しゅとぅき】 潮時・大潮
 旧暦の1日、15日過ぎの”しゅとぅき”(大潮)になると沖の”くし”(リーフ)が干上がり、その内側の”いのー”(礁池)は人が歩けるほど浅くなるので島の海岸線は”あっきいしょしゃ”(徒歩漁師)達でにぎわいます。
 夜中にしゅとぅきを迎える冬場はガスランプ片手に”かたんみゃ”(チョウセンサザエ)や”すがり”(縞ダコ)といった獲物を狙いますが、夏場は昼間がしゅとぅきとなり狙う獲物も”てらじゃ”(マガキガイ)や”あなご”(トコブシ)、”とほ”(島ダコ<ワモンダコ>)等に変わります。
 ”さんがつせっく”(三月節供)以降のしゅとぅきは浜風や陽射しが心地よく、鼻腔をくすぐる珊瑚と海草の香りが夏の到来を感じさせます。


 写真は”とほいしょしゃ”(タコ獲名人)のとっかオジ。
 若い頃は素潜りで数十メーター潜ったオジも今では運動靴に作業着といういでたちでの徒歩漁(作業着で正装というのが律儀なとっかオジらしい)。
 この日も海岸から眺めるとどうやらタコと格闘中らしく、”ひきゃりばく”(箱メガネ)片手にガギ(鉤)とウギュン(銛)を巧みに操って見事捕獲!
 「とてぃなー!?」(獲ったの?)っちたずねる、「うりっ」(オラッ!)とタコを見せたのでナイスなをパチリ
 この後も続けて5匹のタコを獲ったとのことで、わが家にも玄関先におすそ分けが置いてあった
 トッカオジー アリガッサマリョーター!
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