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2009.09.29 はーすび
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【はーすび】 ヒメフエダイ(魚名)
 スズキ目・フエダイ科(09.09.28 親川崎 水深2m エビ網漁にて混捕 1.5kg)
 フエダイの仲間を”すび”と総称しますが、”はーすび”(赤すび)、”きーすび”(黄すび)等と外観から区別して呼んでいます。
 潮通しの良い岩礁に生息していますが、はーゆ(赤魚:イットウダイ科の総称)同様、夜行性で昼間は岩の割れ目に隠れており銛漁で捕獲されることはほとんどありません。
 食べ方は、なんといっても”いゆんしる”(魚汁)が一番です。


 兄ょが刺し網漁に使う網は、6尺網(高さ180cm・透明ナイロン製・3重網《別名地獄網》)とエビ網(高さ120cm・着色クレモナ製・一重網)があります。
 6尺網は多くの魚を絡め獲り漁獲が期待できますが、雑魚や珊瑚礁が絡み付き維持管理に手間が掛かって一人での操業には不便なことから、最近は扱いやすいエビ網を多用しています。
 網目が大きく一重のエビ網は魚用ではありませんがこの網に掛かる魚はどれも美味しいばかり魚です。
 今日はイセエビに混じって、ねばりせばち等の網を恐れない肉食系の魚(どれも高級魚)、そして珍客の”はーすび”が掛かっていました。
 イセエビ狙いの刺し網で外道扱いの魚達ですが、わが家では主賓以上に重宝され食卓に上がります。
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2009.09.25 とっくぎ(2)
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【とっくぎ】 フクギ(樹木名) (1)
 ツバキ目・オトギリソウ科・福木
 とっくぎは春に清楚な白い花を咲かせ、夏には小ぶりの柿のような実を付けます。
 実が緑色から黄色に熟す秋口には落果が始まり、集落内の路上や家の周りには(屋根の上にも)所かまわず実を落とします。
 台風や火事から家屋を守る屋敷林として古くから島内各地で大事にされたとっくぎですが、最近は落果した実の腐敗臭や日当たりが悪くなることから嫌われ年々減少しています。
 成長の遅いとっくぎが伐採されるのは残念でなりません。


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 近年集落内の境界がブロック塀化する中、国直の屋敷はとっくぎの並木が残り、兄ょの家も東側と南側のとっくぎが屋敷を守っています。
 現代社会では嫌われ者のとっくぎですが”おやふじ”(祖先)の残した宝ものなので大事にしようと苗作りのため実を拾いに集落内を歩き回りました。
 腐った実を拾う兄ょに「きもちゃげっさー がしがでかみむんぬ ねんわけなー」(可哀想にそんなに食べ物に困っているのかい)とオバ達に声を掛けられながら集落内を歩きましたが、「今年はかみだめねんどー(食べるだけ無いよー)。」とオバの言葉のとおり今年はとっくぎ不作のようでした。
 どうにか集めた醗酵臭の漂うとっくぎの実ですが兄ょの長年暖めている構想の第1期生です。

2009.09.13 はーじん(2)
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【はーじん】 スジアラ(魚類名) (1)
 スズキ目・ハタ科(09.09.12 湾内 水深15m 銛漁にて捕獲 5.5kg)
 あかまつ(オナガダイ)・まくぶ(シククラベラ)と並ぶ奄美大島三大高級魚のひとつで、”ひりかざ”(磯臭)のない淡白な味、しっとりとした舌触り、熟成された旨みは刺身、吸い物、焼き、と料理法を選びません。
 また、浅海の生態ピラミッドの頂点に立つキングオブ肉食魚で、人間をも威嚇する獰猛さと泰然自若とした泳ぐ姿には畏敬の念さえ感じられます。


 「どーせ猫の額ほどの土地に建てたん えなさん(小さな)やー(家)だろーから、刺身魚もつのまる(テングハギ)か、ますつ(テングハギモドキ)しいっちゃんちょ。」
 チビKにそう言って潜りに出かけたのは、ブン屋のイチの家の上棟式用に祝を獲るため。
 宮古崎で予定通り(?)の、つの、すっつ、えらぶちの大衆魚ばかりをゲットして湾内に移動すると予定外の大物はーじん発見
 あまりの無防備さに見過ごすわけにも行かず、「ゴチになります」と頭に銛を一突き
 即効で帰宅し、板前のヤチローと魚をさばいているとヤチロー曰く、「じゃーがねんいゅとてぃ、イチたやーだりば2キロのスワシンしいっちゃたむん。」(度を越した魚とりやがって、イチの家なら2キロ程度のバラハタで十分だろ)っち。
 同感ど、ワンてん突いた時「じゃーがねん!」っち言ちゃっとー
2009.09.06 くんにょり(5)
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【くんにょり】 国直(地名) (1).(2).(3).(4)
 静かな集落と思われがちな国直ですが夜になると、”ザッブーン、ザァー” ・ ”ガサガサ、ゴソゴソ” ・ ”ドォーン、ゴロゴロゴ”・・・なにやら騒がしい音が聞こえてきます。
 ”ザッブーン、ザァー”とは・・・砂浜に打ち上げる波の音。
 目を閉じていても波の音や間隔で、波の高さ、うねりの有無、風向きがわかるので漁師達は就寝中も波の音に耳を傾けます。
 ”ガサガサ、ゴソゴソ”とは・・・オカヤドカリが玄関や縁側を徘徊する音。
 しゅーかざ(磯の香)の好きなヤドカリ君は潮味のするいしょ(漁)道具を盛んに物色します。
 ”ドォーン、ゴロゴロゴ”とは・・・黄色く熟したとっくぃぎ(フクギ)の実がトタン屋根に落下する音。
 まるで子供がいたずらをして屋根に物を投げていると勘違いしてしまうような音です。
 静寂の中に響く騒音ですが、国直人にはどれも子守唄のような優しい音色に感じられます。


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 静かな国直ですが今月はちょっとした脚光を浴びることに・・
 NPO法人まち色によるフリーペーパー"mach-iro"で巻頭から3ページ特集記事が掲載されました
 島の定期バスを応援している島バス応援団と、”歩きにすと”とうだひでひとさんが島内を探訪する連載シリーズのコラボで、縁あって兄ょが国直を案内することに
 宮古崎から海岸、アダン林、フクギ並木となおざりに説明したのですがさすが編集のプロ
 刷り上った冊子を手にすると美しいと心のこもった文章で見慣れたシマが景勝地や楽園のような出来栄え
 ヒデヒトさん、ダイゾーさん、ありがっさまりょーた! 次回mach-iro10号の発売を楽しみしゅっとー
 皆さんもmach-iro手に取ってみてください もちろんタダどー

 machi-iroのページはこちらから→(1) (2) (3) (4)
2009.09.02 いしょしゃ
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【いしょしゃ】 漁師(職業)
 職業として漁業に従事する人、もしくは専業ではなくても優れた漁労技術を持っている人のことを尊敬の念を持って”いしょしゃ”と呼びます。
 本物のいしょしゃは、数々の修羅場をくぐってきた経験、些細な変化を見逃さない観察力、そして冷静に状況を判断し的確に行動する決断力を備えています。
 漁業組合に加入しいくばくかの水揚げをしたからといって直ちに”いしょしゃ”もしくは”うみんちゅ”となるわけではありません。
 ちなみに兄ょは自称”すろいしょしゃ”(なんちゃって漁師)です。


地球研セミナ
 島のいしょしゃから聞き取り調査を行い、去年兄ょのいびとりにも同行した琉大のトグチセンセー他10名の研究員によるセミナーが9月4日午後1時30分から大和村中央公民館で開催されます。
 根瀬部~国直~大金久のサンゴ礁地形語彙(呼び名)を綿密に聞き取り、漁労や生活とのかかわりを研究しているトグチセンセーの話は必聴ですが、そのほかの講演も興味の尽きない話が盛りだくさんでテーマは次のとおりです。

○ 古い空中写真から読めること 早石周平先生(琉球大)
○ 海人の知識を地図に書いてみる 渡久口健先生(琉球大)
○ ソテツは恩人-沖縄との対比 安渓貴子先生(山口大)
○ 軍と島社会-沖縄の事例から 陳泌秀(ソウル大)
○ オカヤドカリの不思議 当山昌直(沖縄文化振興会)
○ 自然と文化をどう若い世代に受け継ぐのか 盛口満(沖縄大)

 どれも興味をそそられるテーマでしょう
 ”盆の捨て日”(旧暦7月16日:海や山へ行ってはいけない日)、たまには大和村まで足を運んでみてはいかがですか、いもりんしょーれ
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