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2009.02.28 いかしば
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【いかしば】 みずいかの産卵床
 ”みずいか”(ツツイカ目・ジンドウイカ科・アオリイカ)は高価で取引される重要な水産資源で、主にミズイカ曳縄漁(いきゃびき)により水揚げされます。
 みずいかは春先から初夏にかけて、穏やかな湾内の水深10m前後の”しるじ”(砂地)に生える海草等に、数千粒の卵の入った袋(卵嚢)を生みつけます。
 海草のかわりに”いかしば”と呼ばれる雑木の枝木を束ねて沈めた人工の産卵床を設置するとイカ類が産卵することが知られており、全国的に漁業関係者によりいかしばの設置が行われています。


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 今日は”まほろばやまと漁業集落”(国の離島漁業再生支援交付金制度により指定された団体)で、いかしばを投入しました(前回のでぇーいきゃだ設置の様子はコチラ)。
 前日に切り出した”しいぎ”(イタジイ)の枝を土嚢にくくりつけたいかしば200体を4地区に振り分けて準備完了
 浦内地区では巌オジの大吉丸でのりきごと、和夫オジの海丸でくるがまに向け”ごーあへっ”
 もちろん2箇所とも天然の産卵場所としてもAランクの好条件場所です
 潜って設置場所を決めいかしばが拡散しないよう海中から指示しながら慎重に投入
 投入後も離れたものを移動して、すべてが直径5m以内の範囲に納まりました
 これなら流出の危険性が少なくなり、何よりイカが好んで産卵するハズ
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2009.02.26 てーちぎ
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【てーちぎ】 シャリンバイ(樹木名)
 車輪のスポーク状に枝が開き、梅に似た白い花をつけることから”車輪梅”と呼ばれる常緑低木です。
 街路樹や山羊の餌として利用される他、以前は実を食用としていたそうです(秋に熟したら挑戦します)。
 何より奄美大島では大島紬の染料としての利用法が知られています。
 大島紬はてーちぎの幹を砕いて10時間以上も煎じた汁で糸を染め、さらに田んぼの泥で繰り返し染めます。
 てーちぎのタンニンと赤土の鉄分が酸化化合し紬特有のシブい色合いが出るそうです。


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 写真のテーチギは村内の道路工事現場の斜面で撮影したものです。
 おととし業者に譲ったテーチギの種の生育状況が気になって観察に行くと10cm以上に成長していました。
 この現場は斜面の植生を外来種に頼ることなく、"buried seed"(埋土種子)と呼ばれる仮眠状態の種を含んだ付近の表土を斜面に貼り付ける新たな工法を採用し、その中に通常では吹き付け不可能な大粒径のテーチギの種を混ぜているとのことです。
 いつか、兄ょが収穫したテーチギが斜面いっぱいに覆って大島紬の染料に利用されたら嬉しいやー。
2009.02.24 まやんみゃ
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【まやんみゃ】 スイジガイ・クモガイ(魚貝類)
 盤足目・スイショウガイ科・スイジガイ、クモガイ
 リーフ内の砂地の静穏域に生息しており、がしち取りてらじゃ取りの際に混獲されます。
 写真中央の6本の角を持つ貝がスイジガイで左右の8本の角を持つ貝がクモガイですが、方言ではどちらも”まやんみゃ”と呼び厳密に区別はしていません
 ちなみにまやんみゃの”まや”は猫、”みゃ”は貝の意味です。
 食用の貝で美味しい身をしていますが、島では”むんぬふぃむん”(魔除け)として門口や玄関先に置かれているのをよく見かけます(ブログの看板にも真ん中に下げています)。
 特にスイジガイはその漢字の”水”と読める形状から火難除けといわれています。
 昔から呪具として利用されてきたまやんみゃですが、今では国直における絶滅危惧種のひとつです。
 個体数が激減し、ここ数年生きたまやんみゃを見ていません。
 湾内の水質悪化の影響を最も敏感に受けている種類かもしれません。


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 まやんみゃとはナンも関係はないけど猫つながりということで・・・
 国直から名瀬に行くには県道の他に、知名瀬からトンネルを通って小宿へ抜けるルートがあります。
 曲がりくねった農道や道幅の狭い集落内を通るので敬遠されがちな道路ですが、いつも花がきれいな里集落や味わい深い町並みが残る小宿の風景が好きで兄ょはいつもここを通ります。
 そうそう、道の入り口にあるわが母校、聖母幼稚園の校舎とせんだんの大木も奄美校舎百選(マイ百選?)に入る情緒あるたたずまいです
 そんな知名瀬~小宿線を運転していると見慣れない看板発見
 「猫徐行」?っちば「猫ちゃんは徐行しなさい。」っち言うことじゃないよや(猫は字読めんしぃ)。
 「集落内は猫が飛び出すことがあるのでドライバーの皆さんは徐行運転をお願いします。」っちゅうことだろ(3文字だけど気持ちは伝わる)。
 猫に限らずロードキルは避けたいし、ましてやここは通学路。  風景を楽しみながらゆっくり走らんばや。
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 わが家の”まや”ハル。 今日はあまりの暑さに天井から降りてきません
2009.02.21 ゆりむん(3)
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【ゆりむん】 漂着物
 島の海岸線には多くの”ゆりむん”(漂着物)が打ち上がります。
 昨今問題となっている大陸からのプラスチックごみや医療廃棄物などの漂着ごみはいただけませんが、その昔ゆりむんは遥かネリヤ・カナヤからの贈り物でした。
 ゆりむんには流木や浮き玉、ロープ類に混ざって、大小様々な植物の種子があります。
 遙か太平洋の南の島で熟した種子が海に流れ出し黒潮に漂い島へたどり着き、あるものは長い眠りから目覚め発芽・着生し、あるものは再び外洋へ出て旅を続けます。
 すべてを自然に任せ、偶然の連続を受け入れることがゆりむんの必然の運命です。


    ゆらりゆらり波にただよい たどり着いた南の島で
    忘れられぬ人と遭い 私はこころを決めました
    私はこころを決めました

 2001年に友人のセイドーが発表したアルバム ”yurimun”の歌詞で、加藤登喜子さんの次女yaeさんが唄った名曲です。
 アルバムを通じてセイドーの誠実で素直な、優しい心づかいが伝わってくる逸品です。
 特に龍郷に伝わる悲話を唄った”じょうごの川”の悲哀に満ちた歌詞とメロディは現代に再現したシマウタそのものです。
 いつの日か奄美を代表する唄者、元ちとせ中孝介の二人に歌ってほしいものです。
2009.02.19 ゆりむん(2)
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【ゆりむん】 漂着物
 島の海岸線には多くの”ゆりむん”(漂着物)が打ち上がります。
 昨今問題となっている大陸からのプラスチックごみや医療廃棄物などの漂着ごみはいただけませんが、その昔ゆりむんは遥かネリヤ・カナヤからの贈り物でした。
 流木等はサイズによって建築材や薪として利用される他、浮き玉やロープ類は漁具の材料として利用価値が高いため、台風や季節風の吹いた後は先を競って海岸を散策しました。
 一見無秩序に見えるゆりむん拾いですがいくつか暗黙のルールがあります。
 二つ目のルールは「第一発見者絶対優先(早い者勝ち)。」というものです(一つ目はコチラ)。
 「ゆりむんを見つけ持ち帰ることはできないけど所有権は主張したい。」という場合は、人為的に置いたと分かるよう移動させたり、石を積んだり、ロープを巻いたりと何がしかの意思表示をしておきます。
 それ以後の発見者は決して現状を変えてはいけないし、ましてや持ち去ることなど絶対に許されません(それが島っちゅのモラルです)。


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 先日、港に係留している船の防舷(クッション)を作ろうとヒエン浜にゆりむん拾いに行ったところ”大物”を見つけました。
 長さ8m、太さ40Cm以上の杉材で、傷が少なく角もきれいに残った上物です。
 「船で港まで曳航してユニックで吊りあげられるれるかい。」とか「時価いくらぐらいするかい。」とか皮算用をしながらブツの品定めをしていましたが「アチャーッ」と、思わず落胆の声。
 既に先客がいたらしくご丁寧に「鬼○」とサインがしてありました。
 おそらく顔見知り(なだけ?)の漁師の鬼○兄が潜った帰りに目ざとく見つけたのでしょう。
 これ程まで、「ワンが見つけた物じゃんかなん持っち行くなよー。」と主張されるとどうしようもありません。
 後ろ髪を引かれながらも、そそくさとその場を離れました。
2009.02.17 ゆりむん(1)
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【ゆりむん】 漂着物
 島の海岸線には多くの”ゆりむん”(漂着物)が打ち上がります。
 昨今問題となっている大陸からのプラスチックごみや医療廃棄物などの漂着ごみはいただけませんが、その昔ゆりむんは遥かネリヤ・カナヤからの贈り物でした。
 流木等はサイズによって建築材や薪として利用される他、浮き玉やロープ類は漁具の材料として利用価値が高く、台風や季節風の吹いた後は先を競って海岸を散策しました。
 一見無秩序に見えるゆりむん拾いですがいくつか暗黙のルールがあります。
 その一つは「海岸に横たわって(平行に)打ち上がったゆりむんは持ち帰ってよいが、頭から(垂直に)打ち上がったゆりむんには”まぶり”(魂)が留まっているので決して持ち帰ってはいけない。」というものです。(写真はゆりむんの宝庫大和村ヒエン浜です)


 昭和19年8月、太平洋戦争の最中に沖縄から鹿児島へ向かっていた学童疎開船対馬丸がアメリカ軍潜水艦の魚雷攻撃を受けトカラ列島悪石島沖で沈没しました。
 1,500名もの人々が死亡するという海難史上最悪の大惨事です。
 奄美大島には多くの遺体が漂着し、なかでも北向に広がる宇検村の船越海岸には累々と遺体が流れ着き”肉の海”と化したと言われています。
 多くの遺体が横たわって漂着するなか、1体だけ頭から打ち上がった子供の遺体があったそうです。
 それを見た村人は「まだまぶりが残っている(生きている)に違いない。」と駆け寄るとかすかに呼吸をしており、村人によって少年は救出され一命を取り留めたとのことです(宇検村誌?と安渓先生から聞いた話です)。
 今でも、ゆりむんを手に取ってそのたどり着いた経緯や人間の思いを想像すると”まぶり”の存在を感じることがあります。
2009.02.15 くるぬり
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【くるぬり】 岩ノリ(海草)
 紅藻綱・ウシケノリ目・ウシケノリ科・アマノリ?(正式名称は全くもって自信がありません。間違っていたらすぐ更新します。)
 緑色藻の”あおさ”(ヒトエグサ)同様に春先に生えますが、あおさより若干時期が早く、その生育場所は波の立つ荒場に限定されます。
 くるぬり掻きは岩場の波しぶきを被る水際で行うため、波にさらわれ命を落とした不幸な事故が何度もある危険な作業です。
 食べ方は、あおさのように天日干しにせずに、流水にさらして生のまま刺身のつまやサラダのトッピングにします(兄ょは鰹生干しとの醤油マヨネーズあえが大好物です)。
 適度な歯ごたえと磯の香り、控えめな潮気は極春先・超限定の海の幸です(何も付けずに頬張ると鼻腔から潮風が抜けます・マジで)。
 漁獲量が少なく市場にはほとんど出回ることはありません べ≧Д≦))>ゴメンナサイ。


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 春先の宮古崎は”あっきいしょ”(徒漁)のおばぁ達でにぎわいます。
 ”あさりぐい”(貝鉤)片手に岩の下の”あらご”(とこぶし)を探る貝取や、斜面にはいつくばってぬりを掻く勇ましい姿が見られます。
 以前のノリ掻きはあらごの殻で岩をこそいでいましたが、最近ではチュ-リップ缶(ポークランチョンミートの缶詰)の蓋で岩をこそぐのが主流です。
 国直では”ぬりかきやおなぐわく”(ノリ掻きは女仕事)という先入観があって、くるぬり・ふぬり・あおさ掻きはしたことはありませんでしたが、大金久付近では男の漁師が荒い岩場を廻ってノリを掻くという話を聞きました(火消しのテル坊が自慢しとった)。
 同じ村でも場所が変われば文化が違うどー。 さすが、いっさぐれむん(食いしん坊)きゃじゃ。
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【ふねうちわるんふぇんかじ】 船を壊す程猛烈な南風(春一番)
 春先に日本海に発生した低気圧に吹き込む南よりの強い風で、海岸に陸揚げしてある船を転がして壊してしまう程の強風です。
 和夫オジが、「2月3月のふぇんかじ(南風)や気ぃ付けりよー。ワンなイタツケ(舟)ば2回打ち割ったっと。」と、自慢げに(?)言いってました。
 本土では「春一番」と呼ばれ季節の変わり目に気温を上昇させる暖かい風ですが、たびたび海難事故を引き起こす漁師にとっては恐ろしい風です。

 「船ぬ転がさとぅとー。飛ばさらんにし水張りよー。」と、朝早くたつろーオジに起こされました。
 海岸の傍に住んでいるたつろーオジはいつも兄ょの船と和夫オジの船の面倒をみてくれていて、今日もひっくり返った船を移動してくれていました。
 海岸に下りると砂交じりの強風が吹き荒れ正面を向けない状況です。
 そういや昨晩からゴォーっと風音がしていたのに船を気に掛けることなく寝坊をするとは・・・うみんちゅ失格の兄ょです。
 船を固定して水を張り、養生を終えて家に戻ると、髪の毛から耳の穴まで体中砂まみれでした。
2009.02.09 ふりむん(5)
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【ふりむん】  馬鹿者
 馬鹿者、気がふれた人という意味の方言で、他にも”ふり”、”ぼっと”、”たらむん”などの禁止用語があります。
 暴挙というか、血迷ったというか・・・何の因果か奄美ジャングルトレイルという宇検村から名瀬までスーパー林道(奄美中央線)を通って島を縦断する"ふりむん"な大会に出場することになった話(1)(2)(3)(4)の続きです.。


 前日の就寝前のイメージトレーニングでは、「そっとゲートを出して馬込みで折合いに専念し、殿(しんがり)を追走。 勝負どころの3コーナーの下りから一気に仕掛けてマクリ気味に4角先頭。」と、競馬の長距離レース”菊花賞”のような作戦で本番に臨んだのですが・・・
 大会直前に痛めたふくらはぎに違和感があり、不安を抱えた序盤は最後尾でじっと我慢。
 湯湾岳登山道入口で誘導員をしていたmanabuが「ここからしばらくは平坦か続くどー。」とのアドバイスに気合をいれペースアップ。 5kmから15kmの間に70人程追い越したハズ。
 レースを通じて感じたのは、「トレイルランナー達は登り下りに関係なく淡々と走る。」ということ。
 上り坂では歩いて下りで飛び走りをするのは兄ぐらいだった。
 2時間で20kmという予定外のハイペースで通過だけど、平坦の20kmしかトレーニングしてない兄ょにはここからが未体験ゾーンで、図ったように体に異変発生。
 下りで前のランナーを追い越そうとペースを上げた瞬間に右足に激痛がはしり転倒し、ゴロゴロと坂を転がってしまいました。
 そこからは、足首、ひざ、股関節の可動域が極端に狭まり5km/40分にペースダウン。
 それでもエイドステーションでの応援や、見慣れたホームという心強さ、チビK、ヤス姉、サヨ姉の応援もありどうにか踏ん張れた。
 しかし大和村を通過しいよいよ勝負どころとふんだ残り10km・・・既に余力はなくゴールまでの間に20人位抜かれたハズ。
 走るどころかコケないように歩くのが精一杯で、スターウォーズのC-3POのようなギクシャク歩行。
 特に最終おがみ山までの2kmはコース一番の難所で、「スーパー林道より名瀬街のほうがジャングルにししゅっかなー!」と係員にグチりながら、5km/60分の千鳥歩き。
 どうにかゴールの名瀬小へたどり着くと、家族やOFDの仲間が迎えてくれて感動のガォ~~~ル!
 タイムが6時間17分、順位は175人中85位でした。
 おっちゃんや女の子に負けて悔しくもあるけど、兄ょにしては上出来じゃ。
 帰ってきてチビKが「来年も出場するわけ?」っち聞くので言いました。
 「あいー、がっしゅん難儀や二度とすらんどー。 だんばよー、ふりむんっちばすーぐ物忘れしゅんちょやー。」っち。
(おわり)
2009.02.07 ふりむん(4)
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【ふりむん】  馬鹿者
 馬鹿者、気がふれた人という意味の方言で、他にも”ふり”、”ぼっと”、”たらむん”などの禁止用語があります。
 箪笥の角に頭をぶつけた拍子か、瓢箪から駒が出たというか・・・ひょんなことから奄美ジャングルトレイルという宇検村から名瀬までスーパー林道(奄美中央線)を通って島を縦断する"ふりむん"な大会に出場することになった話(1)(2)(3)の続きです.。


 明日のジャングルトレイル装備品の確認をしていて、ユニホームにチーム(所属)名がないことに気づきました。
 「どーせいじるんならチーム名付けらんば。」と思い、急遽パソコンに向かいロゴを作りました
 決めたのは、"OFD" o-shima furimun doukoukaiです
 詳しく説明できませんが、”OFD”に感謝とリスペクトの意味をこめて胸に張ることにしました。
 へこたれそうな時は胸を叩いてがんばります!
 目標は制限時間(9時間)内完走どー
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