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2008.06.30 がしち
uni01
【がしち】 ウニ(魚貝類)
 ウニ目・ラッパウニ科・シラヒゲウニ。
 ホンダワラ等の海草群落帯を好みますが、近年は藻場の減少により水深3m以浅のサンゴ破片地帯(ウルンムィ)に多く生息します。
 食用となる黄橙色の身は生殖腺で、色が濃いのが卵巣で色が薄いのが精巣です。
 実入りは8月が最大で(指数3.66)2月が最小(指数0.26)との研究報告があります。


 ウニは市場価値が高く高値で取り引きされるため、厳しく漁場が管理されてきました。
 国直では、集落の漁民が中心となってウニ管理組合を設立し他地域からの入り込み、漁期、規格、藻場など漁場を管理し資源確保に努めました。
 しかし、サンゴや藻場の消滅といった環境変化に伴い1980年代後半から徐々に水揚げが減少し94年から全面禁漁にすることになり、ウニ管理組合も消滅してしまいました。
 禁漁期間中も、和夫オジを中心として稚ウニの放流、藻場の造成、監視活動等継続して行いました。
 監視活動中に密漁グループを発見しウニを海へ戻すよう注意すると、逆ギレされ身の危険を感じたこともありました。
 そんな中04年頃から徐々にウニの個体数が増え始め、翌05年には10年ぶりの解禁を迎えることができました
 その成果は05年が120本、06年が92本、07年が63本でした(二合瓶です)。
 また、水揚げは非組合員を含め集落民共同で行いました。
 若い男達が潜り、オジ達が舟持ち、オバ達が瓶詰め、高齢者が水換え等の雑用をこなし、参加者全員に分配することができました。
 共同で漁をすることによって、実入りのよくない場所や小さな個体などは採らないよう漁獲調整でき継続的な漁場管理ができました。
 国直"コルホーズ式"集団管理に資源保護のヒントがあるのでないでしょうか。
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2008.06.29 やくげ
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【やくげ】 夜光貝(魚介類)
 古腹足目・サザエ科・ヤコウガイ。
 波の荒い岩礁地帯に多く生息し、夜間電灯潜り漁で採取されます。
 ボイルし、刺身で食されるのが一般的ですが、わが家ではもちもちとした食感の炭火炙り焼きが人気です。
 また、フタをはずす際は、フタを上向き、右側に貝を置いて、フタの7時~8時の方向の箇所を切り落とすと簡単にはずれます。
 切り落とす刃物は、弾力性のあるステンの薄刃のナイフがいいでしょう。

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先日、県の水産技術センターから夜光貝の稚貝千個を譲り受け、石川と宮古崎に500個ずつ放流しました。
 10mm~25mmサイズですが、ズームアップすると成貝と変わらない凛々しい姿をしています。
 兄ょに採られるまで誰にも見つからんで大きくなれよー
2008.06.28 ゆとぅり
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【ゆとぅり】 アカ汲み(漁具)
 船底の海水やビルジを汲み取る道具で、琉球松の根に近い部分を彫って作られます。
 汲み取った水は後方(背中方向)へ円を描くように放り投げます。
 また、ひっくり返しすと餌を捌いたり刺身を切る際のまな板になります。
 FRP船の普及に伴い現在ではほとんど見かけなくなりました。

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 左が和夫オジのモリムラ産業ヘルメット製ゆとぅり、右が兄ょのサラダ油瓶製ゆとぅりです。
 てげてげ師弟コンビだけあってその場しのぎの道具のように見えますが、和夫オジのメットはかれこれ10年以上使ってるし、兄ょの油瓶も代目になります。
 道具は用途(形状)に合わせて選んで使い込むとそれなりに手になじむものです
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【てらじゃとおーさのかきあげ】 マガキガイとアオサのかき揚げ(料理)
《材料》
 てらじゃ・おーさ・じゃがいも・たまねぎ・にんじん
 小麦粉・卵・砂糖・塩・調味料
《作り方》
 各家庭でかき揚げを作る要領でどうぞ。

 てらじゃとおーさはSAI(春期奄美いしょむん界)のタッグチャンピオンです
 香し系スタイルの両者の必殺技は野菜を加えたかき揚げファイアーです
 熱いうちにフーフーいって食べるのも旨いが、冷めてしっとりとした食感も捨てがたいものがあります。
 また、最近ではすまし汁で磯の香りを楽しむ基本形に加え、シーフードピザのトッピングとしての新境地を開拓しています
2008.06.26 てらじゃ
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【てらじゃ】 マガキガイ(魚貝類)
 盤足目・ソデボラ科
 砂地で静穏な浅瀬を好み島の海岸に広く分布します。
 ビールとの相性が抜群で、居酒屋の付け出しでよく出てきます。
 面倒でも3.4日海につけて砂抜きすればワタまで美味しく食べることができ、海水で低温から茹でると貝から爪が出て身が剥きやすくなります。
 兄ょの子供の頃は貝の先の方を潰してコマにして遊んだものでした。


 兄ょのてらじゃ取りは水温の低い旧暦の2月で終了です
 3月節句近くになるとオバァ達とバッティングするからです
 腰まで浸かって1個1個すくい取るオバァ達の方法に比べ、素潜りは10倍以上のスピードで取ってしまうので、今期の漁はオバァ達に任して打ち上げです
2008.06.25 はーみちゃ(2)
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【はーみちゃ】 赤土汚染(自然現象)
 赤土汚染の問題は道路、港湾、土地基盤整備といった開発がもたらした汚点だ。掘り起こされたり、むき出しになった赤土は集中豪雨に襲われると濁流となって川を流れ海に注ぎ込む。業者に赤土流出防止への配慮がなかったのが原因だが、荒っぽい工法を黙視し続けてきた行政の怠慢もせめられなければならない。開発は一面で暮らしの効率をよくする反面、注意をおこたると自然破壊を生み、漁の不振といった反発ではね返ってくる諸刃の剣であることを知っておく必要がある。
 大島新聞・奄美春秋から抜粋 原井一郎 記


 上記は大島新聞(現奄美新聞)コラム奄美春秋での原井オジの記事です(原井氏と面識はありませんが尊敬の念をもってオジと呼ばさせてもらいます)。
 特筆すべきは原井オジはこの記事を昭和60年10月に記していることです。
 20数年前に環境保護に関し明確な概念を持って、痛烈な行政批判をしていたのです。
 環境問題は決して新しい問題ではなく、古くから警鐘が鳴らされていたのです。
 行政や経済活動によって多くの島の財産が失われたことについて真摯に反省するとともに、海に関わる者として積極的に状況を発信していきたいと思います。
2008.06.24 はーみちゃ
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【はーみちゃ】 赤土汚染(自然現象)
 島の土壌は亜熱帯地域特有の粒子の細かい茶褐色系の酸性赤土(はーみちゃ)で覆われ、畑や開発行為によってむき出しとなった地表の赤土は、降雨により容易に浸食され河川へ流れ出ます。
 降り始めから数時間のうちで海へ達した赤土は濁流となってイノー(礁池)を真っ赤に染めます。
 イノーの縁は珊瑚礁が発達し天然の防波堤の役目を果たしているため、赤土を含んだ濁流はイノー内に滞留し、やがて海底に堆積します。
 赤土をかぶった珊瑚は(正確には褐虫藻は)光合成ができず死んでしまいます。
 イノー内の生態系は珊瑚を底辺として成り立っており、珊瑚の死はイノーという小宇宙の破滅を意味します。

 バラバラバラッ!とトタン屋根を叩く激しい雨音に胸騒ぎを覚え、海を見に浜に降りると”きゅうきゅうご”(写真の地名)が真っ赤になっていました。
 あまりの状況にカメラを手に近づくと石油系の異臭が鼻をつきました。
 おそらく、多量の雨水で自動車修理工場の貯留槽がオーバーフローしたのか、日頃から河川に堆積していたヘドロが流れ出たのでしょう。
 「ヂグゾー」やら、「ヴォドヤロー」やら聞き取れない独り言を呟きながらシャッターを押しました。
 腹立たしく、虚しい一日でした。

 
tarai01
【ちゅうりおいこみ】 一人追い込み漁(漁法)
 追い込み漁にはリーフの外で赤ウルメやスズメダイを対象にしたイトマン式の大がかりな漁と、リーフの内でブダイやニザダイを対象にした小規模な漁があります。
 いずれも、海底の地形や魚の習性を熟知し、潜り手の結束力が無ければ成功しえません。


 村では後者の小規模追い込みが多く行われていますが、兄ょはさらに漁を省力化して1人で魚を追い込みます。
 魚道に素早く網を張り、特製の”脅し綱”で袋網へ魚を誘い、一気に網に掛けます。
 一人だと人間の都合に左右されず、天候や潮といった自然条件に合わせ身軽に動けます。
 たとえ不漁でもたます分け(分配)の心配をする必要もなく、大漁だったら独り占めです
2008.06.22 こぼしょめ
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【こぼしょめ】 甲イカ(魚類名)
 コウイカ目・コウイカ科・コブシメ。
 こぼしょめは水温が下がる11月から4月頃に産卵のため沖合から浅瀬に寄ってきます。
 毎年同じ場所に集まってきて交接(繁殖)し、そこにある枝珊瑚の隙間に真珠のような白い卵を産み付けます
 繁殖場所のことを”こぼしょめやー(家)”と呼び、繁殖期のやーのまわりは若いこぼしょめの男女(?)が夜な夜な集まってきて、さながら海中の八月踊り状態となります 


 しかし、07-08のシーズンは過去に例のない不漁でした。
 大和浜のこぼしょめやーにこぼしょめが現れず、珊瑚にも産卵の形跡が見られませんでした。
 湾内でこぼしょめに遭遇する頻度も極端に減り、その大きさも例年だと6kg~8kgがメインなのですが、昨シーズンは5kg以下のいわゆる”なしぶり”が大半を占めました。
 地球温暖化や環境汚染、乱獲の影響でしょうか
 来シーズンには多くのこぼしょめが帰ってくることを願います
2008.06.21 とほ
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【とほ】 タコ(魚類名)
 八腕形目・マダコ科・ワモンダコ。
 タコ穴のことを方言で”トホアデク”と言います。
 捕獲してもしばらくすると別のタコが住み着くのでトホアデクは海人の貴重な財産です。
 戦前、内地ではタコ穴に固定資産税(法定外地方税?)を課す地域があった程だそうです。


 添付したタコの写真は、6月1日に南海日日新聞社主催のフォトコンテスト(テーマ:海)に入選した作品です。
 初のフォトコン応募で入選という幸運だったのですが、訳あってあまり自慢できません
(若干の色補正はしましたが貼付や変形はしていません)
 写真の間違い(不自然さ)・・・わかる方はつっこんで下さい

※ 方言の表記は国直地域の発音に基づいています(そこはつっこまないよう)。
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