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2016.05.05 いしょしゃ
20160505イショシャ
【いしょしゃ】熟練漁師
奄美大島では熟練漁師のことを尊敬の念を込めて「イショシャ」と呼ぶ(「イショ=漁」・「シャ=者」)。
漁師の中でも、類まれな技術と体力を有し、豊富な経験、ち密な観察眼、冷静な判断力、強力な統率力を持つ人たちだ。
最近は漁具が進化し、にわか漁師でも魚を獲ることができるが本物のイショシャは少ない。
イショシャは漁業や地域の将来を見据える理想のリーダー像だろう。


20160505モズク
今日はイショシャたちとモズク網の設置作業をした。
イショシャ達の水中での運動量と無駄のない動き、ロープワークやメカの知識、天候を読む観察力と決断力は見ていて楽しかった。そして自分の未熟さを感じる作業でもあった。


20160505モズク網
今日で30枚のモズク網の本張り完了。順調に育てば6トンのモズクが収穫できるらしい。
夏にはイショシャと集落民とでタマス分けしよう。
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2014.01.02 ふなよえ(2)
20140102ふなよえ01
【ふなよえ】 舟祝い(年中行事) ふなよえ(1)
 1月2日は二日正月といい“ふなよえ”(舟祝い)や“せっくのよえ”(大工の祝い)をします。
 漁師の家では年末のうちに船の船首に門松(松・竹・ゆずる、うらじろ、あつこ)を飾っておき、1月2日に自宅で“三献”をしたあとに家族でふなよえに行きます。
 酒と塩で船体を清め舟神様に一年の航海安全と豊漁を祈願します。
 また、農業に従事する人たちは畑や山に形ばかりの作業を農耕始めを行うそうです。


20140102ふなよえ02
 港でふなよえを終え帰ろうとするとこへ若草丸のタダスミ叔父が帰ってきたので、新年のあいさつをして水揚げや氷積を手伝った。もちろん何の下心もなかったんだけど・・・

20140102ふなよえ03
 お礼にとカツオ1匹・ウブス2匹・マンビキ5匹頂きました(^^)/タダスミ叔父にはいつもお世話になりっぱなしじゃ。
 そういえば、前にもふなよえの件でプレゼントをもらったことがある・・・


20140102ふなよえ04
 以前ブログにアップした「ふなよえ」の記事と写真を使わせてほしいとの依頼があって「どーぞ、ご自由に」話したことがあったんだけど、忘れたころに送られてきたのが画像の本、「日本の心を伝える年中行事辞典」・野本寛一編(筒江薫・谷阪智佳子・岩城こよみ)・岩崎書店・定価6,300円(!)
 高価な本だけど内容が至極秀逸。日本中の行事をカラフルな画像と詳細な解説で紹介している。子供にも読みやすく大人にも満足できる内容だった。谷阪先生ありがとうございました m(_ _)m
2010.05.03 しゅとぅき
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【しゅとぅき】 潮時・大潮
 旧暦の1日、15日過ぎの”しゅとぅき”(大潮)になると沖の”くし”(リーフ)が干上がり、その内側の”いのー”(礁池)は人が歩けるほど浅くなるので島の海岸線は”あっきいしょしゃ”(徒歩漁師)達でにぎわいます。
 夜中にしゅとぅきを迎える冬場はガスランプ片手に”かたんみゃ”(チョウセンサザエ)や”すがり”(縞ダコ)といった獲物を狙いますが、夏場は昼間がしゅとぅきとなり狙う獲物も”てらじゃ”(マガキガイ)や”あなご”(トコブシ)、”とほ”(島ダコ<ワモンダコ>)等に変わります。
 ”さんがつせっく”(三月節供)以降のしゅとぅきは浜風や陽射しが心地よく、鼻腔をくすぐる珊瑚と海草の香りが夏の到来を感じさせます。


 写真は”とほいしょしゃ”(タコ獲名人)のとっかオジ。
 若い頃は素潜りで数十メーター潜ったオジも今では運動靴に作業着といういでたちでの徒歩漁(作業着で正装というのが律儀なとっかオジらしい)。
 この日も海岸から眺めるとどうやらタコと格闘中らしく、”ひきゃりばく”(箱メガネ)片手にガギ(鉤)とウギュン(銛)を巧みに操って見事捕獲!
 「とてぃなー!?」(獲ったの?)っちたずねる、「うりっ」(オラッ!)とタコを見せたのでナイスなをパチリ
 この後も続けて5匹のタコを獲ったとのことで、わが家にも玄関先におすそ分けが置いてあった
 トッカオジー アリガッサマリョーター!
2010.04.11 もないしょ
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【もないしょ】 釣果の無い漁
 ”もな”=空っぽな、無駄な、”いしょ”=漁という意味で、他に”なーもどり”(手ぶら帰り)や”ぽいっ”(森和夫談)などと表現されますがどれも漁師が忌み嫌う言葉です。


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 今日は”まほろばやまと漁業集落”(国の離島漁業再生支援交付金制度により指定された団体)で投入したいかしばの追跡調査に行くと無残な状態に
 2週間前”しいぎ”(スダジイ)の枝に土のうをくくりつけて海底に投入したいかしばですが、今日潜ってみるとそのほとんどしいぎが流出して土のうしか残っていません
 大した時化も無かったのに流出するとはよほどロープの結束が甘かったのか・・・
 「うじー、わんきゃの難儀しゃん作業やもないしょどー。」

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 釣と違って潜漁には”もないしょ”はありません。
 いかしば調査後しばらく潜って久々(3カ月ぶり!)の”いしょむん”ゲット
 早速、刺身と汁にして酒のつまみに
 病み上がりのシゲ兄と”もなゆむた”(とりとめもない話)しながらいただきました ゴッチャンデス!
2010.03.28 いかしば(5)
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【いかしば】 ミズイカの産卵床 (1) (2) (3) (4)
 みずいか(ツツイカ目・ジンドウイカ科・アオリイカ)は高価で取引される重要な水産資源で、春先から初夏にかけて穏やかな湾内の水深10m前後の”しるじ”(砂地)に生える海草等に数千粒の卵の入った袋(卵嚢)を生みつけます。
 海草のかわりに”いかしば”と呼ばれる雑木の枝木を束ねて沈めた人工の産卵床を設置するとイカ類が産卵することが知られており、全国的に漁業関係者によりいかしばの設置が行われています。


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 今日は”まほろばやまと漁業集落”(国の離島漁業再生支援交付金制度により指定された団体)で、いかしばを投入しました(昨年のいかしば設置の様子はコチラ)。
 北風ドン吹き大シケの中、「あいあいーがしあらんどー、いやいやーがしすらんばー」(あーでもない、こーでもない)っちみんなが現場監督の設置作業!(全員船頭なんだから当たり前)
 波で流出しないよう比較的穏やかな大和浜松崎沖に100体のイカシバをまとめて設置。
 兄ょは一番の下っ端なので海の中で船を引いたりイカシバをそびいたり(引きずったり)大変な作業だったけど100体のイカシバツリー壮観だったどー!
 (今日は濁っとったから晴れた日に撮影して再度アップします)


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 作業終了後のオジんきゃ
 寡黙な”いしょしゃ”(漁師)達も漁協に集まればみんな噺家です。
2009.09.02 いしょしゃ
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【いしょしゃ】 漁師(職業)
 職業として漁業に従事する人、もしくは専業ではなくても優れた漁労技術を持っている人のことを尊敬の念を持って”いしょしゃ”と呼びます。
 本物のいしょしゃは、数々の修羅場をくぐってきた経験、些細な変化を見逃さない観察力、そして冷静に状況を判断し的確に行動する決断力を備えています。
 漁業組合に加入しいくばくかの水揚げをしたからといって直ちに”いしょしゃ”もしくは”うみんちゅ”となるわけではありません。
 ちなみに兄ょは自称”すろいしょしゃ”(なんちゃって漁師)です。


地球研セミナ
 島のいしょしゃから聞き取り調査を行い、去年兄ょのいびとりにも同行した琉大のトグチセンセー他10名の研究員によるセミナーが9月4日午後1時30分から大和村中央公民館で開催されます。
 根瀬部~国直~大金久のサンゴ礁地形語彙(呼び名)を綿密に聞き取り、漁労や生活とのかかわりを研究しているトグチセンセーの話は必聴ですが、そのほかの講演も興味の尽きない話が盛りだくさんでテーマは次のとおりです。

○ 古い空中写真から読めること 早石周平先生(琉球大)
○ 海人の知識を地図に書いてみる 渡久口健先生(琉球大)
○ ソテツは恩人-沖縄との対比 安渓貴子先生(山口大)
○ 軍と島社会-沖縄の事例から 陳泌秀(ソウル大)
○ オカヤドカリの不思議 当山昌直(沖縄文化振興会)
○ 自然と文化をどう若い世代に受け継ぐのか 盛口満(沖縄大)

 どれも興味をそそられるテーマでしょう
 ”盆の捨て日”(旧暦7月16日:海や山へ行ってはいけない日)、たまには大和村まで足を運んでみてはいかがですか、いもりんしょーれ
2009.08.25 つきいしょ(2)
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【つきいしょ】 銛漁(漁法)
 で魚を突く”つきいしょ”は狙う魚種によっていくつかのアプローチ法があります。
 ”くすこ”(ナガニザ)や”あやぐすこ”(ニジハギ)などを獲るには干潮時の”くし”(リーフ)に立ち、”やとんむぃ”(割目の口)から出てくる魚を細めの銛で突きます。
 浅海で行われ、獲物が小魚なため初心者向きの漁に思われがちですが、集中力と素早い反射神経が必要な奥の深い漁で専門の漁師がいるほどです。
 ”はーじん”(スジアラ)や”ねばり”(ハタ)類を獲るには水深10m~30mの海底まで魚に合わせてゆっくりと潜ります。
 推進力(フィンなど)を使わず水中沈降を利用して潜る(沈む)と静かに獲物に近づけるだけでなく、酸素の消費が抑えられ長時間潜ることが可能になります。
 また、ねばり類は比較的突き易い種類ですが、(個体数が少なく)乱獲すると種を絶やしてしまう恐れがあるので必要なときだけピンポイントで潜り、確実に仕留められる時だけ突くように心がけています。
 ”えらぶち”(ブダイ)突きは両潜りの中間で浅海から深海まで広く行われ、くすこの様に素早く突かないといけませんが突き所を誤ると身を引きちぎって逃げてしまうので確実に頭を仕留めないといけません。
 また、えらぶちは青と赤では習性が違うので寄り方が若干異なります。
 興味のない方にはつまらない話でスミマセン。


 「エビ汁よりエラブチ刺身ぬかみちゃさ(食べたい)やー」っちゅーことで、1カ月ぶりの”つきいしょ”に
 イセエビ網の揚網(5時起床!)から帰ると素早く飯を食らって速攻宮古崎へとんぼ帰り
 網を設置して回収するという作業的な網漁と違ってエラブチ突きはどちらかというとレジャー感覚
 ”かみだめ”(食べる分だけ)獲って余りは近所に配ればいいのだから
 気持ちよく潜った後、飯を食おうと舟にあがると準備したはずのお茶がなくてガックリ
 そのかわりクーラーボックスの底にギンギンに冷えた缶ビールがあったので急遽予定変更
 その日の漁は終わりにして、エラブチ刺身を切って一人屋形船状態で流れることに
 の日曜日、涼しい風に流されながら飲むはサイコーど
2009.08.21 いびとり(6)
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【いびとり】 イセエビ漁(漁業) (1) (2) (3) (4) (5)
 "いびとり"は共同漁業権行使規則等により繁殖産卵期の5月1日から8月20日までは禁漁期間と定められています。
 以前は資源保護に関する意識が緩く、禁漁中のエビのことを”ヒギのあんガン”(触覚のある蟹)との隠語で水揚げしていました。
 夏場に食べるエビ汁にはオレンジ色の卵がたっぷり付いた尾っぽが入っていたのを覚えています。
 現在では組合員の理解が深まり、操業期間は固く・・おおむね?・・大体!?・・守られています。


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 8月21日、今日はいびとりの口開け(解禁日)
 闇夜の大潮(旧暦7月1日)のうえ北東からのうねりが入り網漁には好条件とはいえませんが、せっかくの口開けなので前日の晩に親川崎に6枚の網を仕掛けてきました。
 翌日の早朝に網を回収に行くと期待したほどの漁獲はありませんでしたが味見をする程度はどうにかゲット
 実家や親戚・近所に「今日ら解禁じゃんかなん、なーりっかじゃんば(少しですが)味見っかしーたぼれ。」と少しずつおすそ分けしました
 結局自分は初物を口にできませんでしたが、海の幸に感謝し、改めて漁の安全を願う解禁日でした
2009.07.20 おーろ
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【おーろ】 オモテ漕ぎ手(漁労)
 アイノコ舟の漕ぎ手の中でもオモテ(舟首)に座って舟を漕ぐ者を”おーろ”とか”おーろ漕ぎ”(オモテ漕ぎ手)と呼びます。
 おーろは波の影響を受ける舟首で櫂を操る高度な技術と屈強な体力、そして正確なストロークで後続の漕ぎ手を引っ張る冷静な精神力が要求され、乗組員の中から将来有望な若手が抜擢されます。
 野球で言えば、1番バッターと4番バッターそしてエースの3人を足して3で割るような存在で、ふなしゅぶでは「華のおーろ」と称され注目を集めます。


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 写真の二人は未来の国直のおーろ、高校生ながら青年団と遜色ない漕ぎっぷりのシンとアックン
 潜りも達者で、中学生の頃から水中銃ネバリハージンを突いてきた密漁コンビ
 昨日も、「今日や舟漕ぎのまかない(栄養会)じゃんかなんシンとアックンと追い込み行こーえ。」と足手まといの青年団(nag?)はほっといて3人で追込漁へ
 これまでも何度か随行させているので、簡単に地形と網を張るポイントを教えて「ゆっくり魚を追い込んで来いよー」と指示して待っていると、この二人・・・水深7・8mの海底をドルフィンキックで並んで潜行してくるではないか
 フツーは水面をバタバタ泳いで魚を追うのだけど、二人は教えてもいないのに魚の習性を理解して海底這うようにしての魚群を網へ追い込んで来た。
 海底を長時間潜行する技術と体力、自ら状況を判断し学習する能力はおーろの資格十分じゃ キバレヨー! 
2009.05.26 あいのこ
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【あいのこ】 合いの子舟(漁船)
 直進性(波切り)に優れた沖縄製のサバニと、機動性(小回り)に富んだ奄美大島のイタツケの折衷舟であることから”あいのこ”と呼ばれています。
 大正10年ごろ、大和村大金久在住の海老原万吉氏(宮崎出身)により考案されると、漁師の間でその性能が評判となりたちまち島舟のスタンダードとなりました。
 現在でも(唄者として有名な)舟大工の坪山豊氏により造船が受け継がれ漁労の現役で活躍すると共に、舟漕ぎ競漕など競技舟として一般にも広く親しまれています。
 ちなみに、最近ではあいのこを含めた漕ぎ舟を総称して”イタツケ舟”と呼んでいます。
 島の夏は各地であいのこによる舟漕ぎ競争(ふなしゅぶ)が行われ、各種団体、郷友会により櫂さばきが競われます。

090526yoho

 長らく舟漕ぎ活動を停止していた国直青年団ですが、今日から練習を再開しました
 10年間のブランクと漕ぎ手の高齢化、青年団への世代交代、なにより近年の舟漕ぎ競争のレベルアップなど、取り巻く環境は容易ではないことは覚悟の上での活動再開です。
 島に戻ってきた青年達への期待と海に関わり続けた誇り、何より国直スピリッツの伝承のため壮年年団みんな燃えています
 兄よだって若い衆に負けてられんし、舵取りじゃなく漕ぎ手でレギュラーを目指して頑張る
 今年の夏は暑くなるどー
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